Canon PowerShot G7 X Mark ii 購入レビュー

「コンパクトデジタルカメラなんて要らない、iPhoneで十分。」
確かにそうかもしれません。

しかし、Canon PowerShot G7 X MarkIIを購入して数ヶ月経過したいま、私は思います。「PowerShot G7 X Mark iiで撮る写真は、iPhoneで撮る写真とは、比べ物にならないほど美しい。そして、撮影していて楽しい。」と。

Canon デジタルカメラ PowerShot G7 X MarkII 購入レビュー

一度このカメラの写真を撮ると、もうiPhoneで撮影した写真には戻れません。Canon PowerShot G7 X MarkII、私にとってはじめてのCanonのカメラ。購入して満足度がとても高いので、レビューさせてください。

◆続々更新中

記事追加(当記事)
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Canon デジタルカメラ PowerShot G7 X MarkII 購入レビュー

妻が台湾へ行くことになりまして。海外旅行で、iPhoneをデジタルカメラ代わりには使いたくない(電池の消耗、写真のクオリティ)とのことで、以下の観点でPowerShot G7 X Mark iiをえらびました。

【購入動機】

  • 写真がうつくしいこと(しっかりボケる)
  • 自撮りができること
  • スマートフォンへ写真を転送できること
  • カメラのデザインが良いこと(おしゃれ感)
    女性が持っても恥ずかしくない、かっこいいデザイン
  • 撮影時にコントロールができること
    一眼レフに慣れているので、撮影時にある程度カメラをコントロールできることが望ましかったのです。たとえば露出量制御や、ピント制御など。

 

【レビュー(総評)】
以下の観点でレビューさせていただきますね。

 

1.写真の美しさ、ボケ味、暗い場所でも撮れる

大きな1インチセンサー且つ明るいf1.8レンズでボケ味抜群
iPhoneとは別で、持ち歩くコンデジ。せっくならば、iPhoneでは得られない、ボケ感、ヌケ感がほしいと考えました。選択肢は自ずと明るいレンズで且つ、センサーサイズが大きいカメラになりました。

 

F1.8の明るいレンズ。

1インチの大きなCMOSセンサーサイズ(光を受け取るセンサー)。

結果、ボケ感、ヌケ感抜群の画像が得られました。妻が撮影した台湾の食べ物の写真を御覧ください。どうでしょう、シズル感が伝わる、立体感ある写真になっていると私は思います↓

Canon PowerShot G7 X MarkIIで妻が撮影した台湾の食べ物より。ボケ味が良いです。

Canon PowerShot G7 X MarkIIで妻が撮影した台湾の食べ物より。その2。

Canon PowerShot G7 X MarkIIで妻が撮影した台湾の食べ物より。その3

 

暗い場所でもしっかり撮れる!

妻が台湾へ行った際、暗い場所でもしっかり撮れると驚いていました。さすが、1インチサイズセンサーの効果でしょうか。暗い場所での写真。しっかり光を取り込んでいることがおわかりいただけますか↓

暗い場所でもしっかり撮れるCanon PowerShot G7 X MarkII

 

2.自撮り

液晶画面をフレキシブルに動かすことができる!

妻がコンデジを選ぶ基準に、「自撮りができるカメラ」ということをあげました。大正解です。自撮りのみならず、ハイアングルやローアングルでの撮影もできるCanon PowerShot G7 X MarkIIは、撮影の幅を拡げてくれます。

液晶画面はフレキシブル。自撮り↓

(妻いわく)なんだか顔が、肌がキレイに撮れる!
妻が友人と台湾へ行きました。その際、Canon PowerShot G7 X MarkIIも同行。少し重かったものの、撮影した自撮り写真が”かわいい”く撮れていたようで(自己満足すみません)。かなり気に入ったようです↓

台湾写真より。Canon PowerShot G7 X MarkIIで撮影した自撮り(妻撮影)1。

台湾写真より。Canon PowerShot G7 X MarkIIで撮影した自撮り(妻撮影)2。

 

ハイアングル撮り↓

人が多い台湾の夜市。妻はハイアングルモードを使いこなし、撮影していました!こりゃいい。暗い場所でもバッチリ撮影できました。

 

ローアングル撮り↓

液晶を上に向け、ローアングル撮影です↓

Canon PowerShot G7 X MarkIIでローアングル撮影した写真です(東京ミッドタウンにて)。地面すれすれのアングルから撮れます。これは便利!

 

3.デザイン/操作性

隅々まで高い質感。持つ喜びを感じさせてくれる。
購入後、カメラの「つくり」の精緻さを感じました。ボタンひとつひとつのつくりに、高級感を感じます。持っていて見せびらかせたくなるデザインです。ちなみにこのカメラ、Made in Japanです。

高級感あるデザイン。

 

Gシリーズの象徴らしいレッドライン。

レリーズボタンも高い質感がある。

小さなボタンにも妥協がない印象。

ボディに彫り込まれた美しいキヤノンロゴ。

 

高いホールド感
店頭でカメラに触れた時、まっさきに思ったことが「ホールド感が良い」ということ。妻もいいました。前面のグリップと、背面のグリップに、しっかり指を置けることが影響しているものと考えています。これは重要なポイントです。

 

フラッシュ
フラッシュ内蔵。これ重要です。カメラ右側にあるボタンを押下すると、格納されているフラッシュがポップアップします。フラッシュは手で移動させられるので、簡単なバウンス撮影にも対応しています。これは便利。

端子
端子はこんな感じです。マイクロUSBとHDMIです。

 

ズーム – 光学24-100mm
最もよく使うズーム域。十分な広角域。望遠域は、運動会での撮影には少し厳しいでしょうか。ズームレバーで制御します。直感的操作且つ、ズームスピードもまぁまぁ早いですね。(デジタルズームを使えば200mm相当になるとのことですが、僕は使いません。)

マクロ
マクロは4cmです。望遠にした場合も40cmの距離から撮影可能。これ重要なポイントです。

望遠マクロは40cmの近距離で撮影可能。

 

バッテリー
一回の操作で大体2時間前後でしょうか。動画を撮ると当然、消耗が激しくなります。予備バッテリーをおすすめしますね。

 

サイズ感
黒くてごつい印象があるかもしれませんが、そのサイズはそれほど大きくないですよ。iPhone 6との比較です↓

iPhone 6とのサイズ比↑

こんな感じです↑

 

 

ケース

ケースは付属していません。↓あたりで選ばなくてはですね。

 

ストラップ

申し訳程度のストラップついています。
もっと良いの無いかなー。

付属のしょぼいストラップ…


 

レスポンス
文句ありません。レンズが出るスピードも早く、電源ONから撮影まで、問題にならない速さで撮影できます。これ重要ですね。

撮影メニュー(機能)はとにかく沢山(多すぎ)
デジタル一眼レフ、EOSシリーズのメニューを踏襲しているとか。かなーりこまかな制御が可能です。広く、深いメニュー構成。うーん、ただ、少し細かすぎるかも。

参考までに、こちらのページに撮影メニューを撮影した画像一覧を入れておきますね

Canon PowerShot G7 X MarkIIの面白いメニュー(機能)

面白い機能は以下でしょうか。

・個人認証機能
カメラに登録した人の認識し、他の人よりも優先的にピントを合わせる機能です。まぁ、おまけ機能ですが、なかなか楽しいですね。

・タッチアクション
液晶画面上でジェスチャー操作をすると、モードを呼び出せる機能です。たとえば、手を画面中央下から右上に指でなぞると、WiFi設定が立ち上がるなど、設定することが出来るようです。

・スライドショー
BGM付きでオシャレなスライドショーを自動的に作成してくれます。旅先で、友達とその日の写真をさらりと確認したいときに楽しいですね。

 

4.スマホへの写真転送

instagramや、Facebook、Twitterなどに、美しい写真をスマートフォン経由でアップしたい!
ココ重要ですよね。PowerShot G7 X MarkII、バッチリです。SNSへとにかく手軽に送れる。妻も一度操作を教えたら、すぐに使えるようになりました。以下にその簡単なステップを記してみますね。ご購入前にイメージトレーニングをどうぞ↓

PowerShot G7xからスマートフォンへ写真・動画を送る

まずは初期セットアップ。
アプリ(Canon Camera Connect)をダウンロードしておきましょう↓

iTunesGoogle Playストアで、Powershotで検索し、アプリをダウンロードします。当例ではiPhoneとさせていただきます。

ダウンロード完了!つづいてカメラを起動します↓

 

つづいてCanon PowerShot G7 X MarkIIの電源をON。

つづいて本体側面にあるこのWIFIボタンを押下。

表示されたこの画面で、スマートフォンのアイコンをタップします。

「接続先の機器の登録」をタップします。

iPhoneでWiFiをキャッチするためのSSIDとパスワードが表示されました。さて、つづいてiPhoneへうつります。

iPhoneの「設定」をタップします。

Wi-Fiをタップします。

表示されたWiFiネットワーク一覧から、Canonが発しているWiFi名をタップし、パスワードを入力します↓

パスワードを入力後、「接続」をタップします。

 

ここまでが初期設定です。次回起動以降は、カメラのWIFIボタンを押下後、iPhoneでカメラのWiFiをキャッチ。アプリ Canon Camera Connectをタップし、画像を取り込み…というステップのみで、画像転送が完了します。

WiFi接続したら、「Canon Camera Connect」をタップします。

カメラ一覧から、Canon PowerShot G7 X MarkIIを選択・タップします。後もう少しです!

iPhone接続後、PowerShotの液晶を御覧ください。「はい」をタップします。

おお!!早速、カメラから送信したい画像を選択できる状態になりました。

PowerShotの液晶画面で「選んで送信」をタップすると…

画像一覧から複数選択して、同時にワイヤレス送信できます。カメラ本体から操作できることは、手軽で、直感的で、良いですね。

お、送信を開始しました。

iPhoneを御覧ください。最初の一枚の場合。このアラートが出ますので、許可(OK)してあげてください。

おお!転送完了しました。

 

ちゃんとカメラロールに入りました。美しいです。正直、私のiPhoneには、iPhoneのカメラで撮影した写真はわずか。圧倒的にCanon PowerShot G7 X MarkIIの写真が多いのです。本当ですよ。

 

もちろん、アプリだけで、PowerShotからスマートフォンへ画像を送信することもできますよ。

Canon Camera Connectの「カメラ内の画像一覧」をタップします。

瞬時にカメラ内画像が一覧表示されます!きもちいい。

画像一覧から写真を選択して…

送信!

いやはや、Canon PowerShot G7 X MarkIIなら手軽に美しい写真をSNSへ送信できます。本当簡単ですよ。

 

 

リモートライブビュー

ちなみにCanon Camera Connectの「リモートライブビュー」を使えば…

リアルタイムでカメラをコントロールできます。撮影や露出制御など、手軽にできます。撮影スタイルの幅が拡がりますね。

リモートライブビュー、いろいろ遊べそうですね。

 

↓レリーズやズーム、露出補正、撮影モード切り替えなど、細かな制御をiPhoneからリモートコントロールできます。

リモートライブビュー、楽しいです。

 

5.動画

あまり期待していなかった動画。かなり使えます。
使い方はかんたん。手ブレ補正も効果的です。電源をONしたあと、録画ボタンを押下するだけ。

撮影中にピントを合わせることもできます。ピントを合わせたい場所に画面をタッチするだけ。

動画の撮影解像度はこんな感じです↓4Kには非対応。
FHD,HD,VGAですね。

#後日、撮影動画をアップしておきますね。

 

 

SONY Cyber-shot DSC-RX100M5 と NikonDL 24-85 f/1.8-2.8 と Canon PowerShot G7 X Markii 比較

1インチセンサー対決。迷いました。
各カメラと、以下の点でCanonが有利と判断しました(あくまで私の場合ですよ)。

PowerShot G9 X Mark IIを選ばない理由

PowerShot G9 X Mark IIも魅力的


この機種魅力的です。コンパクトですし、5軸手ブレ対応の動画は魅力的。しかし以下の点が…
・自撮りができない
↑奥さんの意向もあり、これは残念ながら却下。

Cyber-shot DSC-RX100M5を選ばなかった理由
・4K動画、私は不要
我が家のPCが貧弱なので、編集に耐えられません。4Kは不要でした(というか4K動画を撮るならハンディカムを計画中)。

・RX100は右手のホールド感がイマイチ
妻の意見です。確かに、右手のホールド感がやや弱いです。Canonはその点、抜群ですよ。

妻の直感。Canon PowerShot G7 X MarkIIのホールドグリップが決めてとなりました。握りやすさ重要です。

・RX100には露出補正ダイヤルがない
撮影時に光を多く取り込みたい場合(明るくしたい場合)や、その逆にしたい場合に、露出を+-で補正するダイヤルがCanonにはついています。しかし、SONYの場合、メニューから制御が必要とのことで、これが私にとっては受け入れられませんでした。

Canon PowerShot G7 X MarkIIの補正ダイヤル(+3 から -3のダイヤル)。

 

NikonDL 24-85を選ばなかった理由
・レンズキャップが必要
これは私にとって致命傷でした。じっくり撮れるカメラも良いですが、コンデジでの撮影時はやはり必要以上の手間は省きたい。レンズキャップをつけたり外したりは面倒。CanonやSONYならレンズキャップが自動的に開閉します。

Canon PowerShot G7 X MarkIIならレンズキャップが自動的に開閉。

あとはNikon デジタルカメラ DL 18-50 f/1.8-2.8ももちろん候補でしたが、やや重いこと。レンズキャップが無いこと。フラッシュが無いことが、やはり残念なポイントでしたので、見送り。

コンデジにフラッシュは、なんだかんだマストですね。

今回はCanon PowerShot G7 X MarkIIに決定しました。

6.欠点

欠点も
・右手の自撮りにも対応して欲しかった。
右手でカメラを持ち、レンズを自分に向けて撮る場合、レリーズが遠いので撮れません。右手用レリーズをつける!とか、無理かもしれませんが、つけてほしかったですね。

・多機能すぎる?
多機能です。一つのボタンに複数の機能の役割を担うケースがあります。ゆえ、私の様に頭が悪いと、すぐに機能とボタンの関連付けを忘れがち。また、ボタンも集積されているため、時々誤操作してしまいます。もっと機能をしぼり、シンプルにしてしまっても良いかなーと思いましたね。

多機能ゆえ、誤操作してしまうケースもある。もう少し直感的に使えると良いなーと。

 

・やや重い
スマートフォンの軽さに慣れていると、このカメラは重厚感はある分、重みは感じますね。この点はあらかじめご理解ください。

バッテリー、ストラップ込みで300g強。重みは感じます。

↑ざっと上のポイントはやや欠点ですが、それを差し引いても余りあるメリットがありますのでご安心を。というか、↑は「慣れ」で解決できる範囲なのですよね。
妻が言います。「このカメラで撮ると、iPhoneで録るより綺麗だし、自分もかわいく撮れるから好き!」と↓

 

↑台湾にて。CanonPowerShot G7 X MarkIIで自撮りをする妻。(写真は妻の友人がOLYMPUS DIGITAL CAMERAで撮影)

台湾にて。PowerShot G7 X MarkIIで撮影した自撮り(妻撮影)。

 

台湾にて。PowerShot G7 X MarkIIで撮影したコーヒーカップ。背景がしっかりボケています(妻撮影)。

 

PowerShot G7 X Mark iiは、高額ですし、やや重いですし、荷物が増えることは確かです。しかしなにより「撮る楽しみ」や、「撮れた写真の美しさに感動」を、iPhoneよりも多く与えてくれることも確かです。

あなたもPowerShot G7 X Mark iiと一緒に、撮影を楽しむ旅にでてみませんか?

Canon PowerShot G7 X Mark ii と箱根ハイランドホテルにて。

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